老後資金として3,000万円必要とも言われ、ゆとりある老後を送ろうとしたら4,700万円くらい必要だとも聞きます。
子供の教育資金は1人当たり1,000万円必要だと巷では言われているし…。
持ち家ならローンや固定資産税やら、お金で頭を悩ますことばかり。
そんな時代で節約や貯金だけで十分でしょうか?
もっと効率の良いお金の貯め方は無いのかな。
そんなことを思ったことはありませんか?
先日、マネーセミナーに初めて参加してみました。
すでに資産運用を始めている人にとっては知っている内容が大部分でしたが、
新しく学んだこともあり全体的には面白かったです。無料だったしケーキもおいしかった笑
もっとお金を増やしたいと思っている方の参考になればと思い、我が家の状況も含めながらセミナーで学んだ主な内容をご紹介します。
貯蓄するための工夫
本題に入る前に、「お金を貯める体質になるには?」といった内容で家計管理のお話しがあったので、最初にご紹介しておきます。
お金が貯まらない習慣の人がやりがちなのが
収入-支出=残りを貯金 といったやり方。
これを「収入-貯めるお金=残り」でやりくりに変えましょう、というお話がありました。
うちの主人は職業柄、毎月給料は一定ではありません。頑張れば増えるし、頑張らなかったら増えないという状態。そのため毎月これだけ貯金するといった目標はきっちりとは立てていませんが、生活費の予算は決めています。
銀行に行くのは給料日の1回のみ。引き出したお金だけで毎月やりくりしています。
臨時出費があるときは仕方がないので銀行に行きますが、それ以外は行かないようにしています。この方法だけでも毎月お金が貯まっています。
マイナス金利時代
ここから本題です。
2017年3月現在の普通預金金利は0.001%です。(中には0.025%のところもありますが、ほとんどの銀行が0.001%)
今から20年前くらいに、今は亡き祖母が孫の私のためにとこつこつと毎月貯金をしてくれていました。うち、貧乏だったので笑
私はその通帳を祖母への恩を忘れないために大切に持っているんですが、そのときの金利を計算してみたら約0.2%でした。そのもう少し前の25年前くらいで1%でした。
0.2%でも外国に比べたら低い預金金利だと感じますが、0.001%ってものすごく低いですよね。
マイナス金利はデメリットかと言うと、そうでもありません。低金利でお金が借りられるので、住宅の購入などを考えている人には有利です。
我が家もマイナス金利のときに家を購入したので、その恩恵にあやかりました。
話は戻りますが、この低金利では、預金をしているだけではお金は増えないということが容易に想像できると思います。
お金を増やしたいと考えている人にとっては、何かしら工夫をしないとお金が増えない状況になっていることはお分かりかと思います。
72の法則
「72の法則」というのは、資産が2倍になるのに何年かかるのかを求めることができる計算式です。
資産が2倍になる年数=72÷金利で求めることができます。
仮に手元に100万円あったとします。これを200万円にしたいと思ったときに何年かかるかというと…
金利9%の場合→ 72÷9= 8年
金利6% → 72÷6= 12年
金利3% → 72÷3= 24年
金利0.1% → 72÷0.1= 720年
金利0.001% → 72÷0.001=72,000年
金利によってこれだけの差があります。
720年と言ったら、鎌倉時代から運用していたら現在200万円になります。
72,000年と言ったら、氷河期時代から運用していないと無理です…。
今のマイナス金利時代に預金だけでお金を増やすことがいかに無理難題であるかということと、金利を味方につけることの大切さが分かりますね。
金利が高ければ高いほど、目標金額に到達する年数が少なくて済みます。
更に、早く始めれば始めるほど長く運用できますから、時間に比例してリターンが多くなっていきます。
資産運用には「金利」と「時間」を味方につけることが大切になります。
(また、配当金や利息を受け取らずにその分も再投資するという形をとれば、さらに収益を上げることができます。)
お金の色分けをしよう
日々の生活費の把握は比較的容易だと思いますが、収入から生活費を指し引いた部分。その残りの部分の色分けができていないと、お金が将来に向けて育ちにくくなってしまいます。
まずはお金の色分けをするところから始めてみましょう。お金は以下の4種類に分けることができます。
②まもるお金
③貯めるお金
④増やすお金
これらを詳しく見ていきます。
①使うお金
これは短期(1年以内)に使うお金です。
日々出入りする生活費や緊急予備資金のことを指します。
②まもるお金
お金を減らさないためのお金です。
保険料・共済掛金など、貯蓄を取り崩さないための対策としてのお金を指します。
③貯めるお金
中期(2~15年以内)で貯めるお金です。
住宅購入・リフォーム・教育資金など、使い道が決まっているお金を指します。
④増やすお金
長期(15年超)で貯めるお金です。
将来のためのお金のことで、老後の生活資金などを指します。
次回は③と④の、育てるお金についての話です。