進学や就職また異動などで、春は引っ越しをする方が多くなります。
私は大手引越し業者で事務の仕事をしていたことがあるんですが、早くて12月の終わり頃には3月引越しの契約が入ってきていました。
また1年で一番引っ越し件数が多い月でもあるので、3月に入ると予約でいっぱいで引越用のトラックが手配できず、お断りせざるを得ないこともありました。
3月はトラックの奪い合いと言っても過言ではないくらい、それくらい膨大な件数の引っ越し予約が入ります。
そのため3月の引っ越し料金は高いというのが周知の事実なんですが、その中でも比較的荷物の少ない単身引っ越し。
元従業員が引っ越し費用が安くなる方法についてご紹介していきます!
引越し費用の相場3月単身の場合は?
単身引っ越しの場合、繁忙期と言われる3月中旬~4月上旬を避ければ、実は市内の引っ越しなら2万円台も可能なんです。
「そんなに安くしてもらって良いんですか?」と言われたと、見積もりに行った営業マンが言っていたことがあります。
それが3月になると値段が跳ね上がります。通常の1.5~2倍になると思っておいてください。
だいたいの目安としては以下のようになります。
- 市内などの近距離→50,000~80,000円
- 県内などの中距離→60,000~100,000円
- 長距離→70,000~
引越し費用を安くするには?
上でご紹介した相場は、引っ越し業者に頼んだ場合になります。県外へ引越する場合は結構金額も太くなりますよね。
しかし単身の場合、単身者専門の「単身パック」というものが利用できます。こちらを使えば荷物の少ない人は費用を抑えることができます。
私は単身引っ越しの依頼が入ってくると、まずどんな荷物を持っているかを確認して、荷物量によっては「単身パックの方がお得ですよ」とご案内をしていましたw
単身パックでおすすめなのはクロネコヤマトさんや日通さんですね。
普通の引っ越し業者に頼んだ方が安くなる人と、単身パックを利用した方が安くなる人といますが、そのボーダーラインとは?
単身パックが向いている人
単身パックは主に宅配業者が行っているサービスです。CMでもやってますが、カートに入る分だけ一律料金で運びますよ、というもの。
他の人の荷物と一緒に一度に同じ方面へ運べるので、その分料金が安くなります。
単身パックが向いているのは大型家具が少ない人です。
カートの大きさは数種類ありますが、カート内に収まる分だけということなので、冷蔵庫と洗濯機があればもうそれだけで結構幅を取ります。
あとはカラーボックス程度の大きさのものや、掃除機やレンジなどの小さな家電類、段ボール類が入るかなといったくらいですかね。
カートに入らない分は追加料金になったり、カートを2台頼むと普通の引っ越し業者に頼むのと変わらないか、ちょっと高くなる場合もあります。
そこで単身パックが向いているのは
- 大型家具が2つ程度
- ベッドとソファーが無い人
こういった本当に荷物の少ない人です。
絶対アウトなのはソファーとベッドの2つを持っている人。これに大型家具が入っていたらまず単身パックでは無理です。
また単身パックで運べない主なものがこちら。
- ピアノ
- 3ドア以上の冷蔵庫
- エアコン
カートの大きさによっては積みこめない荷物があるので、特にベッドや自転車がある人は気を付けてくださいね。
引っ越し業者が向いている人
引っ越し業者が向いているのはやはり大型家具を2つ以上持っている人です。
またバイクを持っている場合は大抵オプションで別料金になるんですが、トラックに余裕があれば原付程度なら一緒に運んでもらうことも可能です。
通常の引っ越しは1人1人に1台のトラックを割り当てて荷物を運ぶんですが、たまに「混載便」というものがあります。
混載便とは?
「混載便」は同じ方面に向かう他の人の引っ越しトラックに、自分の荷物を混載してもらう運搬の仕方です。言ってみれば単身パックみたいな扱いですね。
混載便は通常の引っ越し料金より安く荷物を運んでくれるというメリットがあるんですが、デメリットとして荷物が到着するまで1週間~10日間くらいかかります。
なので時間に余裕のある人や、荷物が到着するまではどうにか生活できる人にだけおすすめです。
引っ越し業者に依頼するときは?
引っ越し業者に依頼するときは、必ず訪問見積もりを取ってください。
よく「概算だけ知りたいんですけど」と電話してきて訪問見積もりを断固拒否する方がいるんですが、概算はとりあえずの金額しか言えないので高めにしか伝えていません。
低めの金額を伝えておいて、もしその金額通りの見積もりが出なければ絶対トラブルになるからです。
お金を払って物を買うときは必ず広告などをチェックして、確かな金額を知った上で比較して買いますよね。引っ越しも一緒です。
見積もりは全社無料でやってくれますので、やらなければむしろ損です。
見積もり依頼は一括見積サイトに登録するのがおすすめ。1度データの入力をするだけで、一斉に自分のデータが各引っ越し会社に行くので、個別に連絡する手間が省けます。
訪問見積りでは数社が競合しているので、絶対に安くなります。また安い日にちや時間帯も直接聞くことができるという点もメリットです。
↓会社側としては、どの一括見積りサイトを通じて依頼をしてきたかが分かるんですが、色々ある見積りサイトの中でこちらの【引っ越し達人】が一番人気でした。
大学進学や初めて就職する場合
これから家具などの生活用品を揃えようと思っている場合。
特に長距離の移動になる方は、地元で買って送るより現地で揃えた方が絶対安上がりです!
新しく買うときは家族と相談しながら地元の大手家電量販店で買って、転居先に近い店舗から直接配送してもらえば良いだけです。
もちろんリサイクルショップで安く済ませても良いです。
そうすれば身の回りのものだけ段ボールに積めて宅配便で送れば良いだけなので、引っ越しするより遥かに安いです。
(うちの子供達はまだ幼いですが、家を巣立つときは絶対この方法にしようと思ってます!)
おわりに
3月の単身引っ越しについてご紹介しました。
問い合わせが意外と多かったのが、運ぶのが衣装ケースと段ボールだけという場合。
この場合は宅配便にした方が良いです。
安心・安全の引っ越しのためにも、よく調べてから納得した上で契約するのをおすすめします。
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