初穂とは、秋に一番最初に収穫された稲穂のこと。
そうした初穂や初物の作物を秋の収穫を祝うお祭りで神様にお供えし、感謝やお願い事をしていました。
それが形を変え、お金をお供えするようになったものが「初穂料」です。
そんな初穂料、七五三でお渡しするときはどういったマナーがあるんでしょうか?
・七五三の初穂料ののし袋の表書き
・中袋がないタイプののし袋では裏面に何をどうやって書くのか
をご紹介します!
七五三の初穂料ののし袋の書き方
使用するのし袋は、「何度も結び直せる=何度も起きてほしい喜ばしいこと」なので、紅白の蝶結びの水引です。
表書きは筆、もしくは筆ペンを使います。
どちらもない場合はサインペンでも大丈夫ですが、万年筆やボールペンなどは使わないのがマナー。
初穂料は玉串料とも言われることがありますが、七五三の初穂料の表書きには「初穂料」を使うのが一般的です。
また「御初穂料」も使われていますが、表書きには四文字や九文字などの死や苦を連想させる字数は縁起が良くないとされています。そういった点からも「初穂料」と書くのが良いでしょう。
下の段にはお子さんの名前をフルネームで書きます。
読み方が難しい場合にはふりがなをふっておきましょう。
名前を書く際は、文字のサイズが大きすぎると主張が強すぎるとしてマナー違反となってしまいます。
「初穂料」の文字と同じ大きさか、または少し小さ目になるように書いてくださいね。
七五三の初穂料ののし袋 中袋なしなら裏面は?
中袋がないタイプののし袋は、こういった簡易的な印刷されたものになるかと思います。
中袋のないのし袋の場合も、お札を半紙や白封筒に入れた方が丁寧とされていますが、そこまでこだわらなくても大丈夫です。
中袋のないのし袋を使用する場合、裏面には金額、住所、氏名(お子さんの名前)を書きます。
書く位置は、封筒の左下。
手紙を書くときに自分の住所、氏名を書く位置です。
金額は地域によって書く・書かないが分かれていますが、金額を書いておいた方が神社側は事務上助かるそうなので、書いておいた方が親切ですね。
金額は「金参千円」「金壱萬円」といった具合に「金○○円」と漢数字を使って書きます。
一:壱
二:弐
三:参
五:伍
万:萬
七五三の初穂料のお札の入れ方は?
のし袋へお札を入れるのにもマナーがあります。
お札は肖像画が描かれている方が表になります。
入れるときはのし袋の表とお札の表を合わせ、肖像画が袋の上側にくるようにします。
おわりに
初穂料が決められている神社では、専用の用紙に住所・氏名を記入してお金をそのまま手渡しするところもあります。
事前にHPなどで調べられるのであれば、のし袋を用意する手間が省けますので調べておくと良いですね。