運動会のだいぶ前から子供達はわくわくしています。
うちの娘も「今日の徒競走の練習で私が1位だったよ!」なんて嬉しそうに報告してくれます。家でダンスの練習にも余念がありません。
子供達が待ちに待った運動会当日、PTA会長には大切な「挨拶」という仕事があります。
私も何度も大勢の前で登壇したことがありますが、最初の頃は緊張したものです。
ここでは小学校の運動会の開会式用のコツと例文をご紹介します。
また、気になる「原稿は暗記した方が良いのかどうか」という疑問についてもお答えします!
運動会の挨拶PTA会長向け例文 開会式
開会式の挨拶の流れですが、大筋としては以下の順番になります。
・開催を祝う言葉(謝辞)
・先生方や来賓の皆様への言葉
・(天気の話)
・子供たちへの激励の言葉
・保護者への挨拶(と協力のお願い)
・締めの挨拶
()は省ける内容です。
特に天気の話は人とかぶるでしょうし、保護者への撮影の際のルールなどについて事前に手紙が配布されているでしょうから、「みんなでマナーを守って気持ちよく子供達を応援しましょう」くらいに留めておくと良いでしょう。
例文
→挨拶
○○小学校のみなさん、おはようございます。
→開催を祝う言葉(謝辞)
本日は晴天に恵まれ、このように盛大に運動会を開催できますことを大変嬉しく思います。
→先生方や来賓の皆様への言葉
校長先生をはじめ先生方には、日頃から熱心にご指導いただき、心より感謝申し上げます。
またお忙しい中、朝早くからお集まり頂きましたご来賓の皆様にも御礼申し上げます。
→(天気の話 省いても良し)
例:昨日は雨が降り、運動会ができるかどうか心配していましたが、みなさんの元気な姿を見て雨雲が吹き飛び、とっても良いお天気になりましたね。
→子供たちへの激励の言葉
いよいよ、待ちに待った運動会です。
さきほど、入場行進をしている皆さんの顔は自信と希望で輝いており、「今日まで一生懸命練習を積み重ねてきたんだな」ということがすぐに分かりました。
今日はその成果を存分に発揮し、大いに楽しんでくださいね。
→保護者への挨拶(と協力のお願い)
保護者の皆さま、朝早くから運動会にご参加いただき、ありがとうございます。
また皆さまには、会場設営はじめ各係としてご協力を頂き、無事運動会を迎えることができましたこと、この場をお借りして御礼申し上げます。
本日は子供たちと一緒に楽しみ、その成長ぶりを感じて頂ければと思います。
(注意事項がある場合はここで付け加える)
→締めの挨拶
最後になりましたが、児童のみなさん(そして競技に参加される保護者の皆さん)、怪我には気を付けて今日一日、張り切って行きましょう!
運動会挨拶のコツは?
これから始まる運動会に期待を膨らませている子供達。そんな子供達に、保護者代表として激励の言葉を贈ってあげたいですね。
運動会の挨拶をするときのコツはとてもシンプル。
・大きな声でゆっくりと
・姿勢を良く
・短く簡潔に
たったこれだけ。
→大きな声でゆっくりと
元気で大きな声で話すだけで、人を引き付けることができます。
大きな声の人を見ると「この人元気だな。パワフルそうだな。」と思いますよね。
これから運動会で汗を流す子供達を元気づけるためにも大きな声で!
また人は緊張するとどうしても早口になってしまい、マイクを通すとさらに聞き取りにくくなってしまいます。
普段より少しゆっくり目を心がけて話しましょう。
しかし最初はゆっくり話していても、早く終わらせようとする心理が働くのか、だんだん早口になってしまうんですよね笑
私はそれを予防するために、原稿の合間に「ゆっくり!」と書いていました。ちょっと心配な場合は注意点を原稿に書き込んでおくと安心です。
→姿勢を良く
緊張するかもしれませんが、胸を張って姿勢を良くしておけばそれだけで堂々として見えます。
→短く簡潔に
運動会のシーズンって朝から暑いことも多いですよね。
自分が子供の頃を少し思い出してみてください。私の場合、来賓の挨拶が長いと最初の頃はきちんと話を聞いていても、後半はうわの空でした…。
長い挨拶より、すっきり簡潔で短い挨拶が好まれます。
運動会挨拶の原稿は暗記する?
入学式や卒業式の式典では原稿を読む光景はよく見ますが、では運動会は?
一般的には挨拶をするときには原稿は持たず、暗記する人が多いようです。
その理由として、原稿を持つと目線が下にいき、のどが圧迫されて大きな声が出なくなってしまうから。
ですのでほとんどが暗記をするか、要点を書いたメモを持つ程度。もし間違えても、原稿と違うと気付くのは自分だけです。
しかし私は別に原稿を見ながら話しても良いんじゃないかなと思います。要は下を向かずに大きな声で話せば良いわけでしょ?
いつも全校生徒の前で話し慣れている先生方とは違うんです。
原稿の内容を飛ばして頭が真っ白になるくらいなら、堂々と原稿を読んだ方が良いと思います。それに「きちんと原稿を考えてきたんだな」と分かって、印象が良い場合もありますしね!
私は原稿を持って話すときは、顔が下を向かないように「目線だけ下に向ける」というのをよくやります。顔を上げるために原稿を上の方に持って話すと顔が隠れてしまうので、下の方に持って目玉だけを動かす感じです。
そして話の合間にチラッと聴衆の顔を見る。これでバッチリ。
子供達の目線にどぎまぎしそうな場合は遠くにあるテントを見ればOKです。
暗記に自信がない、時間がなくて覚えられないという場合は、堂々と原稿を持って挨拶しましょう!
おわりに
余裕があれば、少し微笑みながら挨拶をするように心がければ更に良くなります。
特に緊張してしまうと顔がこわばって声が出にくくなります。口角を少し上げるように心がけるだけでも違いますので、「ほほえみながら」も頭の隅にでも入れておいてくださいね。
挨拶中は自分に目線が集中していても、講演会ではないので自分が思っているほどみんな集中して聞いていません笑
安心してください!
とにかく堂々としていれば大丈夫!たった数分で終わりますから。
うまくやろうと思わずに、「初めてなんだからうまくいかなくて当たり前」くらいの気持ちで臨んでくださいね!
★こちらも参考に→お辞儀のタイミングと運動会の挨拶文例(閉会式)について