お祭りなどで小さな子が浴衣を着ているのを見ると、可愛いな~と思ってつい見てしまいます。うちの実家にも私が小さいときに着ていた浴衣がまだ眠っているはず。持って帰って娘に着せてみようかしら。
しかし子供に浴衣を着せるときには何が必要になるんでしょうか?
帯も簡単なもので良いのか、浴衣に靴で良いのか…。ちょっと不安になりますね。
今回は幼稚園以下の小さい子供から小学校中学年・高学年くらいまでの子供に、ジュニア用の浴衣を着せる場合に焦点を当てて考えていきたいと思います。
子供に浴衣を着せるとき必要なものと肌着問題
子供に着せるときは、大人のときのような腰ひもなどの道具は特に必要ありません。浴衣と帯があればOKです。
子供に着せるときは、おはしょりを作ると動き回っているうちに必ず着崩れするので、事前に腰上げをしてから着せます。腰の部分で余った布をはしょって、あらかじめ縫い付けておくんですね。気付いたら裾を引きずって走り回ってるとか勘弁してほしいですもんね。
というわけで、道具は必要ないけど事前準備として「腰上げが必要」です。
子供の場合の腰上げは、着たときに足首がしっかり見えるくらいまで上げておきます。蚊に刺される面積が増えますが……そこはファイト!
仕上がった着物を買った場合は腰上げがすでにしてある場合がほとんどですので、ジャストサイズなら腰上げは必要ありませんね。
しかし着てみたら丈が長かったという場合は腰上げをし直す必要があります。もともと縫ってある腰上げはほどかず、そのままにしておいた上で丁度良い丈になるように調整して縫うとやりやすいですよ。
着せるときに肌着をどうするかですが、普段着ているキャミソールやタンクトップで十分です。
浴衣はもともとお風呂上りに着るものだったので、綿100%の素材であれば暑がりさんなら下着を着なくても大丈夫。でも女の子だったらちょっと恥ずかしいので、やっぱり着せておいた方が良いかもしれませんね。
素材がポリエステルなどの合成繊維の場合は汗を吸いにくいので、その場合は肌着を着せておいた方が汗を吸ってくれるので涼しく感じます。
子供の浴衣って帯はどうする?
子供の帯は10歳くらいまで兵児帯(へこおび)で十分です。子供もその方が動きやすいですし、着せる方も楽です。
大人用の長い兵児帯しか家にない場合でも、女の子ならリボンを何重にもするように結べば長さも短くできるし、ボリュームが出て可愛くなりますよ。
またある程度大きな子供なら(幼稚園以上ですかね)お腹の部分の帯がピシッとしていると見栄えが良いので、帯を張らせるために帯板などがあれば良いですが、無くても子供の場合は新聞紙を挟んでおけば大丈夫。
これは女の子の場合ですので、男の子なら何も入れずにそのままです。
子供の浴衣 靴はどうする?
浴衣に靴が合うのかどうかで悩みますよね。
もうここは履きやすさを重視するか、見た目を重視するかの二択のような気も…。
よく見られる意見はこんな感じです。
- 幼稚園以下の幼い子供は普段履きなれた靴やサンダル。
- 幼稚園以上の子供は下駄がある場合は下駄をはかせるが、足が痛いと言ったときのためにサンダル持参。
- 最初からサンダル。
小さな子供は安全面と歩きやすさを考慮して普段履きのもの。大きな子供はサンダル率が高めです。全体的にサンダル派が多いですね。
私も着物のときは足袋をはいているので良いんですが、浴衣のときは鼻緒が痛くて下駄はちょっと苦手です…。
サンダルでもビーチサンダルだと違和感は無いですし、ビーチサンダルでなくても、ミュールやストラップ付の子供用サンダルって可愛いものが沢山ありますよね。男の子だとクロックスも多いですし、浴衣にはサンダルで良さそうです。
子供の浴衣に必要なもの おわりに
子供の浴衣には特別な道具は必要なく、浴衣と帯さえあれば良いんですね。その代わり腰上げが必要だと。
私も腰上げの仕方を調べて自分でやってみたことがありますが、それほど難しいものではなかったので、簡単にできると思います。
着物を着せることを考えたら浴衣はずっと簡単なので、初めてでも挑戦しやすそうです。
浴衣で粋な夏を過ごしてくださいね!
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