冬至とは1年のうち昼が一番短く、夜が一番長くなる日のこと。
昔から冬至にはかぼちゃを食べ、ゆず湯に入ると良いとされています。これは日本の風習のひとつですが、健康に暮らせるようにとの昔の人の知恵や願いが込められています。
そんなゆず湯なんですが、赤ちゃんを入れても大丈夫?妊婦さんは?
また入るときの注意点とは?
冬至のゆず湯に赤ちゃんを入れても大丈夫?
ゆず湯は体を温めたり風邪をひきにくくすると言われていますが、赤ちゃんにとってのゆず湯は良いものなんでしょうか?
それにはまず、赤ちゃんの肌をよく知る必要がありそうです。
赤ちゃんの肌の特徴
よく赤ちゃんの肌はデリケートだと言われます。でも「デリケート」とざっくりと言われてもよく分かりませんよね(^^;
だってもちもちでぷにぷにで、どこを触ってもすべすべなのに!スキンケアとは無縁そう。
しかし赤ちゃんの肌って実はこんな感じなんです。
- 赤ちゃんの肌は大人の1/2~1/3の薄さ
- 大人と比べて乾燥しやすい
- 汗やよだれをふき取るときの摩擦ですら刺激になる
- 刺激を受けると肌のバリア機能が低下してしまう
赤ちゃんの肌は思っている以上に敏感で、摩擦ですら刺激になってしまうほどなんですね。
私は今まで口周りとかゴシゴシ拭いちゃっていました…。
ゆず湯の特徴
一方で、ゆず湯の方を見てみましょう。
ゆず湯にはリラックス効果や血行を促進してくれたり、お肌をすべすべにしてくれる働きがあります。
結構良いことばっかりに思えますよね。
しかしゆず湯にはお肌トラブルも潜んでいます。
ゆずを湯船の中でつぶしてしまったり、切ったものを湯船に入れてしまった場合。ゆずの果汁には酸が多く含まれているので刺激が強く、肌がチクチクしたように感じます。
またお肌をすべすべにしているのは、ゆずの皮に含まれる「リモネン」という成分が、お肌の余分な皮脂を取り除いているから。
そのため乾燥肌の人・敏感肌の人・肌がかぶれやすい人などがゆず湯に入ると皮脂を奪われすぎてしまい、刺激を受けやすくなってしまいます。
結論
赤ちゃんの肌の特徴を思い出してみましょう。
少しのことが刺激になりやすくて、乾燥しやすい。
ということは、赤ちゃんの肌へはゆず湯はちょっと刺激が強そうです。実際に赤ちゃんをゆず湯に入れたら皮膚が赤くなって激しく泣いてしまった、というトラブルも多く起きています。
おむつかぶれができやすかったり、よだれでかぶれやすい赤ちゃんの場合はやめておいた方が良いかも。
しかし上に兄弟がいたりで、家族でゆず湯を楽しみたいといった場合は、ゆずの入れ方を工夫してみて下さいね。
★参考記事→ゆず湯でチクチクする原因と対処法は?肌がピリピリしない方法って?
冬至のゆず湯に妊婦さんが入っても大丈夫?
ゆず湯は赤ちゃんの肌には刺激が強いということは分かりましたが、一方で妊婦さんはどうでしょう?
妊婦さんの場合は特に心配はありません。
ゆずの爽やかな香りはつわり解消にも有効だとされていますし、湯冷めをしにくくなるので体を温める面でも効果的です。
ただちょっと注意が必要なのは、お肌がデリケートになっているときです。
私は普段肌が弱いこともなく、どちらかというと丈夫な方だったんですが、妊娠したときに化粧水がピリピリして痛く感じ、調べてもらったら敏感肌だと言われました。
妊娠中はお肌の様子が妊娠前と変わってしまっていることがあります。
また普段より肌が乾燥しているなと感じる場合、ゆず湯は刺激になります。
自分のお肌のコンディションを見て、あまりお肌の調子が良くないと感じる場合は控えておいた方が良いでしょう。
冬至ゆず湯に入るときの注意点は?
ゆず湯に入ったときに起こるトラブルとして多いのが、肌がピリピリする・チクチクするといった刺激を感じることです。
これは丸ごとゆずを入れて楽しむときには起こりにくいんですが、ゆずの香りをもっと楽しもうと湯船の中でゆずをつぶしてしまったり、切ったゆずを入れてしまった場合によく起こります。
肌への刺激が心配なときは、ゆずの入れ方にひと工夫してみましょう。
また、ゆずを湯船に浮かべると油のようなものが浮かんでいるのに気づくと思います。これはゆずに限らず、柑橘系には含まれる精油です。
この精油、実は紫外線を吸収しやすい性質を持っています。ゆず湯に入ると日焼けしやすくなってしまうので、ゆず湯は日が沈んでから楽しみましょう。
おわりに
ゆず湯は赤ちゃんと妊婦さんには刺激になる場合があります。
特に赤ちゃんやお肌がデリケートになっている妊婦さんには刺激が強いので、最初からゆずは入れずに湯船につかるタイミングで1個だけ湯船に浮かべてみる、洗面器に浮かべて香りだけを楽しむなど、色々工夫してみてくださいね。
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→ゆず湯でチクチクする原因と対処法は?肌がピリピリしない方法って?
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