冬至にはゆず湯に入るご家庭も多いことでしょう。
うちもゆずをどっさりいただくことがあるので、家族でゆず湯を楽しんでいます。
ゆず湯は香りが良いので、いつもと違う雰囲気でお風呂に入れるだけで嬉しいんですが、ゆず湯の効能っていまいち何だかよく分からなかったりしますよね。
なんとなく風習でゆず湯に入っているような…。
ゆず湯の効能にはどんなものがあるんでしょうか?
ゆず湯の効能は?
冬至にゆず湯に入るのは「ゆず=融通がきく」「冬至=湯治(温泉に入って療養すること)」の語呂合わせだと言われています。
しかしもともとは厄払いの意味を持っていたようです。
昔は今のように毎日お風呂に入りませんでした。そのため身を清めて新年を迎えるということと、ゆずの香りが強いことから邪気を払ってくれると考えられていたそう。
またゆずは実るまでに10数年という長い年月がかかることから、「苦労が実りますように」という願掛けの意味もありました。
これだけだと昔の人は厄払いや願掛けでゆず湯に入っていた感じですよね。それはそれで良いんだけど、肝心の効能って一体…。
大丈夫です、ちゃんとあります!
冷えの予防・保湿
ゆずに含まれる成分には皮膚に膜を張る作用があるので、そのため湯冷めしにくくなります。
肌から水分が逃げるのを防いでくれるんですね。
リラックス効果
ゆずもそうですが、柑橘類の香りを嗅ぐとどこかホッとしませんか?
この香りには心身をリラックスさせる効果があります。リラックスすることで質の良い睡眠も取れますよ。
またそれだけではなく、交感神経を活性化させることで血管を広げ、血流の流れを良くしてくれます。
交感神経が活性化すると脂肪を分解する働きもあるので、ダイエットにも効果的とされているんですよ。女性にとっては嬉しいですね!
お肌をすべすべに
ゆずには酸が含まれていますが、ゆず湯にすることでお肌をすべすべにしてくれるピーリング効果が得られます。
ゆずに含まれる成分が余分な皮脂と結びつき、皮脂を溶かしてくれます。
ゆず湯で美肌になるための注意点
ゆず湯には冷えの予防・保湿・リラックス効果・お肌をすべすべにしてくれる効能があると分かりました。
「ゆず湯に入ると風邪を引かない」と言われていることから冷え予防に効果的と思われがちなんですが、実はピーリング効果の方が強いんです。
そのため、ちょっと注意しないとお肌トラブルにつながってしまう可能性が。
ピーリング効果でお肌がすべすべになるのは皮脂を取り除いてくれるからなんですが、皮脂は肌にとっては必要な成分で、この皮脂があるからお肌を乾燥から守ってくれています。
そのためゆず湯に入った後はお肌が無防備な状態。お風呂から上がったらローションなどでしっかり保湿をしましょう。
またお肌が刺激を受けやすい状態になっているときのゆず湯は、刺激が強いことがあります。
お肌がピリピリするなどの症状が出ますので、そうなったときはすぐにお湯から出て洗い流してください。
★参考記事→ゆず湯でチクチクする原因と対処法は?肌がピリピリしない方法って?
ゆず湯の入り方は?
ゆず湯には特に決まった入り方はありません。
そのまま丸ごと入れたり、切って入れたり、果汁を絞って入れたり、その様子は様々です。切って入れる場合は、果肉や種が湯船に散乱しないようガーゼなどに包んで入れると便利です。
お好きな方法で構いませんが、ゆずを洗ってから丸ごと入れる方法が一番肌への刺激が少ない方法です。
★参考記事→ゆず湯の作り方とゆずを入れるタイミングは?追い焚きしても大丈夫?
まとめ
ゆず湯の効能と注意点についてご紹介しました。
ゆず湯は昔の人の厄払い・願掛けかと思いきや、きちんとした効能もあるんですね。
さんまに大根おろしをそえるとガンの抑制になって良いとか、昔から伝わっている習慣って色々ありますが、昔の人の生活の知恵ってすごいですね。
是非、ゆず湯を楽しんでくださいね。
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