鏡餅をしばらく飾っていると、カビが生えていることってありますよね。
うちは農家の祖母がいつもお餅をついて鏡餅を作って送ってくれています。
なのでカビがはえても捨てるなんてことは勿体なくてできず、包丁でこそぎ落してから食べていたんですが、これがなかなかの重労働。
できればカビを防ぎたい。
万が一はえてしまっても、被害を最小限にとどめたい。
そんなときにできる、鏡餅にはえるカビを防ぐ方法をご紹介します!
鏡餅にカビがはえる原因は?
鏡餅のカビで一番お目にかかるのは青カビではないでしょうか。
うちは一段目と二段目のお餅の間とか、気付いたら橙が真っ青!なんてことになってます。カビの種類は他にも赤カビや黒カビなんかもあります。
そもそもなんで鏡餅にカビがはえるの?
まず一つ目が、お餅は水分が少ないように見えますが、お餅の主成分がでん粉なので、水分が多いから。
また二つ目に、今は住環境が優れているので冬でも家の中が温かく、窓を閉め切っているので風通しが悪いから。
三つ目は、空気中に漂っているカビの胞子がお餅に付着するから。
カビが繁殖しやすい条件には
・湿度60%以上
・温度20~30度
・栄養分
があります。
鏡餅がカビを繁殖させる栄養分となり、お餅や橙が密着して湿度が上がった状態で、温かい屋内に飾っている…。
かなりカビにとっては好条件が揃っています。
それでもカビを防ぐために、人類の知恵で立ち向かわなくては!
鏡餅のカビ防止のためにすること
焼酎でカビ防止
アルコールに消毒効果があることは広く知られていますが、その中でも焼酎はカビ防止に向いたお酒だと言えます。
お酒には日本酒やビールなどもありますが、その中で一番アルコール度数が高いのが焼酎です。アルコール度数が高いほど、カビを防ぐには効果的。
焼酎にも乙類と甲類と、大きく分けて2種類あります。
蒸留方法の違いによって分けられているんですが、乙類は麦焼酎や芋焼酎といった素材の味や香りを楽しむもので、甲類はサワ―や水割りで飲むことが多いものです。
このどちらをカビ防止に使うかというと、焼酎甲類です。
その中でも焼酎甲類に分類されているホワイトリカーを使えば、無味無臭ですので後々お餅を食べることを考えるとおすすめ。
鏡餅への焼酎の塗り方はというと、刷毛などを使ってたっぷりと表面にまんべんなく塗ります。1度だけでなく、乾いたら2度3度と重ね塗りをすると、よりカビ防止になります。
焼酎を塗るのは、買ってきた又は作ってすぐに塗ることが大切です。また鏡餅は素手で触るとカビやすくなるので、調理用の手袋などを使ってくださいね。
それから夏場のお弁当によく使用される抗菌シートも良いかもしれませんよね。
5日間放置された食パンに、抗菌シートの部分だけはカビが生えなかったという実験写真を見ました。
敷きっぱなしではさすがにカビがはえそうな気がするので、何日かおきに交換するとか。
実験報告、お待ちしております。
割り箸でカビ防止
カビがはえる箇所って、だいたい決まっていませんか?
見えている部分はあまりカビがはえていませんが、お餅が重なっているところによくはえますよね。
お餅の一番下の部分と、お餅同士が重なっている部分に、お餅からはみ出ない長さにした割り箸を入れ、隙間を作ります。
他にはお米を敷くという方法もあります。橙の下なんかは、割り箸が難しかったらお米で代用すると良いかも。
おわりに
鏡餅のカビを防ぐ方法をご紹介しました。
スーパーで売っている真空パックのお餅も良いですが、本物のでーんとした鏡餅も良いですよね!
厄介なカビですが、昔の人は鏡餅で占いをしていたそうですよ。
ひび割れが多ければ豊作、赤カビがはえれば日照り、青カビがはえれば雨が多いそう。
万が一カビがはえてしまったときは、楽しんでみてください。