大曲の花火競技大会は秋田県内では第1位の規模となっており、昨年は総動員数でも70万を超え全国第8位でした。
行きの混雑もさることながら、帰りは100メートル歩くのに10分かかると言われるほどの混雑ぶり。毎年車で移動する方も多いですがJRを利用する方も多く、大曲駅は大混雑しています。
混雑を緩和するために運営側も色々工夫・検討を重ねていますが、やはり帰りは早く帰途に就きたいと思ってしまうもの。でもやっぱり花火は最後まで楽しみたい!
そんなジレンマをお抱えのあなた。まずは当日どれくらい混んでいて、帰るのにどれくらいかかるか知りたいですよね。
そこで当日の行動パターンを決めるのに役立つ情報を集めました。
大曲の花火帰りの駅や電車の混雑具合
駅はかなり人で混み合っていますが、新幹線の指定席が取れなかった場合でも、電車に乗れなくて帰れなかったという話は聞いたことがありませんのでまずはご安心を。
花火大会に合わせて新幹線も普通列車もかなり増発便が出ています。昨年は68本が増発されました。毎年JR東日本秋田支社では、秋田・青森県内で行われる夏まつりに合わせて列車の増発をしており、その一覧を発表しています。
配布されている大会規制図の裏面に当日の列車情報が記載してあるのでそちらを手に入れるか、手に入らなかった場合でも、PDFをネット上で見れたりJR東日本秋田支社のHPで確認することができます。事前に確認しておくと良いでしょう。
ただ混雑は総動員数と天候によって決まるので、毎年同じとは限りません。
要は会場から大曲駅までの徒歩時間と、駅のホームへ入場できるのに「どれくらい時間がかかるか」ということになります。
人出の多い場合は混雑して時間がかかりますが、人出が70万を下回ったり、雨の場合は60万くらいになりますので、そういった場合は移動が普段よりスムーズになります。
帰りの移動時間は、当日の天候と人出に左右されるところが大きいのです。
大曲花火大会当日のタイムスケジュール
それでは当日の行動パターンを決めるのに参考になる、花火大会の例年の進行状況を見てみましょう。
夜の部 18:50~21:30
競技花火の合間にスポンサー提供のショー花火があります。
そして多くの人が楽しみにしている「大会提供花火」は20:45頃です。天候によっては多少後ろにずれ込む場合もあります。
大会提供花火の時間そのものは5~8分程度。通常は20:45頃に開始され、21:00前には終わります。
その後、残りの競技花火が5組ほど打ち上げられ、フィナーレは例年秋田県民歌と共に3~5分ほどの打ちっぱなし花火。これも見応えあり。
全ての花火が打ち上げられた後、対岸の打ち上げ場にいる花火師さんたちとペンライトや携帯の灯りなどで光のエール交換をします。これで全て終了です。
余程の悪天候ではない限り、時間が押しても21:30から5~6分程度で終了するように調整されているようです。
帰路の注意等のアナウンスはありますが、よその花火大会で見られるような混雑を緩和するための花火はありませんので、同じタイミングで一斉に帰路に就くことになります。
大曲花火会場から駅までの移動時間は?
最後まで見た場合、かかる時間の平均はだいたい以下のようになります。
- 会場から出るのに1時間
- 会場から駅の並び場まで1時間
- 並び場から駅の構内に入れるまでに1時間
- 電車に乗るまで1時間
大曲の花火帰りの駅の様子
混雑を避けるために駅構内にはすぐに入れないようになっています。駅の手前から方面ごとに列に並んで待ちます。
列は秋田側から順番に以下のように並びます。
- 奥羽本線下り(秋田方面)
- 奥羽本線上り(横手方面)
- 田沢湖線(田沢湖方面)
- 秋田新幹線(立席特急券)
- 秋田新幹線(指定席券保持者)
新幹線の場合は「新幹線名・○号の人、中へ」と案内があるので、指定席券を見せて駅に入ります。指定席券の場合は優先的に駅構内に入れます。
在来線の場合は、一定数の人数で区切ってホームに入れて電車に乗せるという方法を採っています。ですので来た電車に順番に乗ることになり、「○時○分の電車に乗りたい」ということはできません。
大曲の花火当日の行動どうしたら良い?
まず事前準備として電車のチケットは必ず往復で買っておきましょう。在来線であってもこれは基本事項です。
大会のマナーとして、ゴミは持ち帰らずに会場で分別して捨てて帰ることになっています。
更にゴミを抱えて移動するのも困難なくらいの人出ですので、すぐに帰れるようにゴミはあらかじめ捨てておいた方が良いでしょう。
会場から駅までの移動ルートですが、見ていた場所にもよりますが、一番早く帰るには会場中央付近から幹線道路に続く比較的広い道を通ること。花園病院を目印にして進みます。
土手は一見近道に見えますが、女性や子供連れの場合は足場が悪いので危険ですし、進み具合もかなり遅いです。
電車が空いている時間帯は新幹線も在来線も20時台のみ。20時台の電車は全て乗車率は100%を切っています。
フィナーレまで見ずに大会提供花火が終わった21時頃に会場を後にする方が多いのですが、最後まで見てから駅に向かうと既に先に引き上げた方が並んでいます。先約がいる場合は1時間は構外で待つことになります。
電車の混雑のピークは21~22時台。0時台になれば空いてきます。
逆にその時間を狙ってそれまで会場で待機していたり、駅の近くの居酒屋さんで過ごすという方も実際にいます。男性同士で来ているので野宿するという強者も中にはいるようです。
いずれにしても秋田の夜は肌寒いので長袖は用意しておきましょう。
まとめ
大曲の花火の混雑状況と、当日の駅の様子をご紹介しました。
それを知った上で、早めに帰るか最後まで堪能するかが決まったら、当日の行動パターンは以下のようになります。
- 事前に往復分のチケットを購入しておく。新幹線の指定席が取れるとベスト。
- 混雑に巻き込まれたくない場合は20時台の電車に乗るように早めに切り上げる。
- 大会提供花火を見た後または最後までいる場合、土手ルートではなく花園病院を目指すルートで早く幹線道路に出る。
- 終電を狙ってそれまで時間を潰す。
- 夜は長袖の羽織るものを準備しておくこと。
日帰りの場合は大変ですが、無事故で帰ってくださいね。