古都・京都への旅行は、普段ではあまり感じることが少なくなった古き良き日本を味わえる、そんな時間になりそうですね。
日本人が日本人である所以(ゆえん)を思い出させてくれる場所かもしれません。
しかし盆地であるがゆえに、京都の夏はとても暑いと言われます。
中には他県から遊びに来た親戚が夏バテをして帰って行ったという話もあるくらい。
京都の夏をなめてかかると大変なことになりそう…!
そんな京都の夏観光。
どんな服装が良いのでしょうか?
また暑さ対策に持って行くと便利なものって?
交通手段は何にするべき?
京都の夏は暑いけど、暑さに負けずに観光を楽にする知恵をご紹介します!
京都の夏の観光で暑い!を連発しないための服装選び
京都の夏は折り紙つきの暑さだと言いますが、実際の気温はどのくらいなんでしょうか?
京都の夏の気候は?
京都の梅雨明けは例年7月の中旬から下旬にかけてになりますが、梅雨の間も平均で25℃前後。ムシムシします。
梅雨が明けると連日30℃を超える猛暑となり、いよいよ本格的な夏が訪れます。
8月に入ると雨の日が続くのは稀なので旅行の計画は立てやすいんですが、35℃を超える日も珍しくありません。
京都は山と山に囲まれた地形なので熱が逃げにくく暑い。また普通は暑くても風を感じるものなのですが風が吹かず、全くの無風状態です。
京都市内は川が多いので湿気も多く、高温多湿で肌にまとわりつくようなジメッとした暑さ。
また夜になると気温は下がりますが30℃を下回らない日も多いのです。
夏の観光に適した服装は?
京都の夏の暑さに負けずに観光するには、「通気性が良くて汗を吸収しやすく、汗を早く蒸発させる」服を選ぶことがポイント。
特に服の中を風が通るように工夫することは、体温で温められた衣服内の空気を外に押し出して汗を早く蒸発させるには不可欠な要素です。
衣服の中に風が通りやすい服といえば、襟元や袖口、裾などの衣服が開いている部分にゆとりがあるもの。風の通り道ができるのでそこから衣服内の換気ができます。
うちわであおいだときなどに、衣服の中に風が通るようなゆったりした服がベストです。
また素材という面では、日本の夏に昔から愛用されている麻が優れています。麻は繊維と繊維の間が大きく開いているので通気性が良く、素材にハリがあるので肌に張り付きません。
私も夏には麻のスカートを履くことがありますが、汗をかいてもペタッと張り付かないし、通気性が良いのでジーンズを履くより遥かに涼しいです。リネンのワンピースも良いですね。
一方、汗をかいたときに汗を吸ってくれる優れた素材として愛用されている綿ですが、多量の汗をかいたときには確かに汗を吸ってはくれますが蒸発ができません。蒸発ができないと結果的に衣服内の湿度が上がるので涼しくはありません。
汗っかきさんにはあまり向かない素材ですね。
そんなときは吸汗速乾性に優れたインナーや、特化したスポーツウェアがおすすめです。
京都の夏の観光で暑い!を連発しないための便利グッズ
観光で屋外に出るときは万全の準備をしてから出掛けましょう。
- 帽子または日傘
- 日焼け止め
- うちわや扇子…お店に色々売ってはいますが、欲しいと思ったときに高い物しかない、気に入ったのがないといったことがあります。
- タオル…ハンカチでは汗を拭くのに間に合いません。(特に男性)
- 飲み物…景観を損なうという理由から自販機が設置されていない場所もあるため、水分補給用に持っておくこと。
- 羽織るもの…バスや施設の中はクーラーがガンガン効いているので、薄手の長袖が1枚あると便利です。
- 雨具…突然夕立が発生することも少なくないので、用意しておくと安心です。
必要最低限のものに加え、あると更に便利なものをご紹介します。
- 首に巻く冷却タオル
- 冷えピタ…夜寝るときや観光からホテル・宿に帰ったときに使うとクールダウンできます。
- スプレー容器…小さな容器に水を入れて携帯すると、シュッとひと吹きすれば涼が取れます。
- ペットボトル用の保冷グッズ
- 湿布…普段長距離を歩いていない場合は、観光で長時間歩くと足に疲労が溜まります。貼って寝ると次の日が楽です。
飲み物に関してですが、ペットボトルを買っても持ち歩いているうちにぬるくなってしまいますよね。
そんなときは魔法瓶タイプの水筒がおすすめ。
水筒に氷をいっぱい入れてそこにお茶を入れておきます。少し荷物にはなりますが、買ったお茶を随時水筒に継ぎ足していけばいつでも冷たいお茶が飲めます。1日経っても意外と氷が残っています。
水筒が荷物になるときは、ご紹介したペットボトル用の保冷グッズを持って行ってくださいね。
京都の夏の観光で暑い!を連発しないための交通手段
観光ではあれこれ見て回りたいのでぎゅうぎゅうにスケジュールを詰めてしまいがちですが、ゆったりとしたスケジュールにしましょう。
屋外に出ての観光は午前中や多少暑さが和らぐ夕方以降にするなど、暑い時間帯にはあまり動き回らずなるべく屋内で過ごせるように工夫することも大切です。
とにかく少しでも体調が悪いと感じたら、無理をせず涼みに建物の中に入って休憩を取ってくださいね。
また徒歩移動が多いと確実に疲れます。観光地から観光地の移動は無理をせず、公共交通機関を使いましょう。
ここで気を付けないといけないのが、バスがあまりおすすめできないという事実。
従来の交通量の多さに加え、外国人観光客の増加により観光バスが大増発されており、バスの乗り降りに取られる時間も合わさって道路は大渋滞。
紅葉狩りなどの一大イベントのときに比べると多少マシでしょうが、「炎天下の元で到着時間より遅れているバスをバス停でひたすら待つのにとんでもなく疲れた」なんてことはよく聞く話です。
京都観光でおすすめなのは電車を利用すること。
京都はJRの他、様々な私鉄が張り巡らされており、地下鉄もあります。行きたい場所に合わせて選んで利用しましょう。
おわりに
京都の夏はとにかく暑いので、一にも二にも熱中症にならないように気を付けること。これが一番です。
体調に気を付けながら観光を楽しんでくださいね。