夏は屋外のレジャーがたくさんあったりイベントもたくさんで、外で過ごす機会が多くなるもの。
最近は気温30度超えも珍しくなくなってきましたし、日焼けによる肌へのダメージもそれだけ大きくなっていることが伺えます。
日焼けの痛みのピークはというと6~24時間後といわれており、早い人だと2~3日程度で回復してきますが、1週間くらい痛みが続く人もいて個人差があります。
その間にも日焼けが痛くて痒くて寝れなかったり、お風呂でしみたりともう泣きそう…。
そんな日焼けで辛い日々をなんとかしたい!早く症状を抑えたい!
ということで、今回は日焼けでヒリヒリ痛い・痒い症状を早く治める方法と、痛い・痒いときに職場などでできるとりあえずの応急処置についてご紹介します。
※注意
日焼けが広範囲だったりあまりに長い間痛みが続く、水ぶくれができたという場合は皮膚科へ行かれることをおすすめします。
また熱が出てきたという場合は熱中症の可能性がありますので、すぐに内科を受診してください。
日焼けでヒリヒリ痛い痒いときの対処法
よく言われることですが、日焼けは軽いヤケドと同じです。家に帰ってきたらまずはよく冷やしましょう。
また痒い場合の対処法は痛いときと同じになりますので、以下を参考にしてください。
日焼け箇所を冷やそう
●シャワーで冷やす
日焼けをした当日は何度も冷やすことが肝心です。
1回の目安は10~15分程度です。
冷たすぎると肌のバリア機能を壊してしまいますので、冷たすぎず暖かすぎずぬるい温度で。
また日焼け箇所に刺激を与えないよう、水圧は弱めにしましょう。
●水風呂に入る
日焼けが広範囲の場合、水風呂にざぶんと入ってしまいましょう。
目安としては10~15分程度。
水と言っても冷やし過ぎは身体に良くありませんので、シャワー同様、理想的なのは冷たくもなく暖かくもないぬるめの温度です。
何度も行う場合は水風呂はあまり経済的だとは言えませんが、シャワーでは刺激が強くて痛い場合は水風呂の方がおすすめです。
●保冷剤で冷やす
シャワーや水風呂で冷やし終わった後で、痛みの強い部分には保冷剤にハンカチやタオルなどを巻いてしっかりと冷やしましょう。
保冷剤もシャワーなどと一緒で冷やしすぎると肌の再生力が低下してしいます。また凍傷になる危険性もありますので、長時間連続して使用するのは避けてくださいね。
冷やした後は
●しっかり保湿
紫外線ダメージにより肌は乾燥している状態です。しっかり保湿をして肌の回復を促します。
化粧水を使う場合は刺激の少ない敏感肌用のもの、またはしっとりタイプのものが良いでしょう。
さっぱりタイプの化粧水などには肌を乾燥させるエタノールが含まれていることがありますので、この場合は避けてください。
化粧水の他にも、日焼けのアフターケア用ローションも炎症を鎮める成分が入っていますので、こちらもおすすめです。
(保湿用でも油分の多いクリームは肌に膜を張ってしまい汗の蒸発を妨げ体がほてってしまいますので、日焼け後には不向きです。)
手で触れるのも痛い場合は、清潔なスプレーボトルに化粧水を移し替えて拭きつけると楽ちんです。
バリア機能が落ちている肌に雑菌も一緒に吹き付けることになってしまうので、スプレー口に触れたりしないよう、ボトルは清潔に保ってくださいね。
●軟膏を塗る
ワセリンやオロナイン軟膏があれば塗っておきましょう。またドラッグストアでも日焼け用の軟膏を手軽に手に入れることができます。
雑菌を防いでくれる上、肌の潤いを保ってくれるので回復が早くなります。
特にワセリンは病院で処方される薬にも使われていますので安心です。
ただ注意点として、ワセリンは塗ったまま日に当たると油焼けを引き起こしますので、塗るときは外出前は避け、お風呂上りにとどめておいた方が良いでしょう。
冷やす・保湿する・軟膏を塗っているのに3日以上経っても痛みや痒みが治まらない場合。
そんなときは「アベンヌウォーター」がおすすめです。
アベンヌウォーターはフランスでは皮膚疾患の治療に使われている温泉水です。皮膚の炎症を鎮める効果と皮膚を健康な状態へ導く作用があります。
ノンアルコール・無香料・無着色なので刺激もありませんし、日焼けで痛む・痒い場所に赤みが治まるまで頻繁にかけると良いです。たっぷりふりかけてティッシュでしばらく湿布しておくと効果的です。こちらは便利なスプレータイプです。
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日焼けによる痛み・赤みが治まるまでは「冷やす→保湿→冷やす→保湿」を繰り返します。
とにかくクールダウンさせることが大切になります。
紫外線によるダメージで皮膚が乾燥しやすくなっていますが、乾燥した状態だと痒くなります。冬に肌が乾燥して痒くなるのと一緒ですよね。
蚊に刺されたときもそうなんですが、痒みを抑えるには幹部を冷やすのが一番です。痒いなと思ったら冷やし、肌の保湿をしてください。
痛いときと処置が同じになるのはそういった理由からです。
日焼けの痛みや痒み 職場でもできる解消法
学校や職場などで、いつもいつも冷やしたりできないときってありますよね。
そんなときは水を入れたスプレーを持ち歩いていると便利です。気化熱を利用して肌を冷やします。
「暑いときに玄関やベランダに打ち水をして涼しく感じる」という、昔から伝わる生活の知恵がありますよね。それの応用バージョンです。
水が蒸発するときに体温を奪ってくれるので、とりあえずの応急処置で患部を冷やすことができます。でもやり過ぎは乾燥を招きますのでほどほどに。
●冷やすときにやってはいけないこと
湿布や冷えピタシートなどの冷却シートを貼ると、常に冷やせるから良いんじゃないかと思いがちですが、日焼けした肌には刺激が強すぎるのでやめましょう。
湿布は冷やすことが目的ではなく炎症を抑えることが目的なので、ヘタをすると湿布に含まれる薬剤がしみて痛いです。
冷却シートは一見熱を取ってくれるので良いのでは?と思いますが、「炎症・ただれなどがある場合は使用しないでください」といったことが注意書きに必ず記載されています。ですので素人判断で貼るのは避けた方が良いでしょう。
おわりに
今回は日焼けで肌がヒリヒリ痛い・痒いときの対処法と、職場などで頻繁に冷やしたりできない状況にいるときの応急処置をご紹介しました。
次回は日焼けで痛い・痒いときのお風呂に入るときの注意点についてご紹介します。