子供って熱が出ても結構元気で、普段と変わらずご飯を食べたり室内で遊んだりということがよくありますよね。
うちの子も元気な方で、滅多に風邪はひかないし、熱が出てもすぐ治るしであまり心配したことはありませんでした。
しかし熱が引いたと思ったらまた熱が出て…を繰り返すようならちょっと心配ですよね。
そんなときは病院に連れて行く?行かない?
子供が熱でも元気なら病院に連れて行かなくても大丈夫なんでしょうか?
子供の熱が上がったり下がったりするけど元気
うちの場合、普通の風邪だと思っていたら、実はそうではなかったことがありました。
全ての方に当てはまることではありませんが、熱が上がったり下がったりするときは、可能性として違う病気のこともあるということを我が家の体験を通してお話ししたいと思います。
うちの子は1年に1回風邪を引くか引かないかというくらい元気な子なんですが、幼稚園の頃にいつもとは違う熱の出し方をしました。
いつもなら熱が出ても1日ですぐに下がり、翌日には元通りというのが通常でした。
しかしそのときは、熱が出る→熱は下がったけど1度だけ嘔吐→また熱が出る、という経過をたどりました。食欲はあって元気でした。
普段は病院でもらっていたとんぷくを飲ませて様子見をし、元気でそのまま熱が下がれば病院に行かない、というスタイルでした。
そのときは「いつもと違うな~、とりあえず診察してもらおう」くらいに思い、軽い気持ちで病院に連れて行きました。
するとそこで言われたのは「溶連菌かもしれません」という言葉でした。私は「溶連菌」という言葉自体そこで初めて聞きました。
しかもお医者さんには「きちんと治さないと他の合併症などを引き起こします。もうちょっと早く来て欲しかったな」と言われてしまいました…。
溶連菌とは?
主に幼児や小学生に多く見られる病気です。
溶連菌は主に冬を中心として流行すると言われていますが、冬以外でもかかります。
主な症状はのどの痛み、発熱、嘔吐。
また体に小さな赤い発疹が出たり、舌がイチゴのように赤くブツブツしてくることもあります。
溶連菌はきちんと完治しないと心臓に障害を起こすリウマチ熱や、血尿やむくみを伴う急性腎炎などの合併症を起こします。
リウマチ熱は今現在ではほとんど起こらないそうですが、急性腎炎になると入院が必要になり、治療に6か月くらいを要します。
また一部の人が慢性腎炎となり、そうなってしまうと長期の食事療養や薬物療法が必要となります。
溶連菌の症状は風邪にそっくり
うちの場合、体に発疹もなく舌にブツブツもなく、発熱と嘔吐、「のどが少し痛い」と子供が言ったくらいでした。
のどの痛さも自分なら分かりますが、子供が言うことって程度がよく分からなかったりしますよね。どのくらいの痛さなのかも把握がしにくいです。
ほとんど風邪の症状と変わらず、素人では風邪なのか溶連菌なのかは全然分かりません。
いつもと違ったのは、熱が引いたのにまたぶり返したことだけでした。
幼稚園でも特に溶連菌が流行しているわけでもなく、休んでいる子が多いというわけでもありませんでした。
溶連菌の怖いところは自然治癒ができず、気付かずにそのまま放置しておくと知らない間に症状が悪化してしまうことです。
治療には抗菌薬の服用が必須で、約1週間後に溶連菌が完全になくなったかを調べるために尿検査をすることがほとんどです。
尿検査で菌が見られなかったら、そこで初めて完治となります。
子供が熱でも元気なら病院に行かなくて良い?
子供がぐったりしているなら、ほとんどの場合病院に連れて行くと思います。でも元気ならちょっと油断してしまいがちですよね。
私の場合も子供が比較的元気だったので、普通の風邪で熱が出たんだろうくらいに思っていました。でも全然そうじゃなかった。
私の経験上、熱が出たら元気でも受診した方が良いと思います。
そこでただの風邪なら安心できますし、違う病気なら重篤化する前に適切な治療が受けられます。
おわりに
風邪と症状のよく似た溶連菌についてご紹介しました。
溶連菌はくしゃみや咳で飛沫感染するので、兄弟姉妹がいる場合はかなりの確率でうつります。
しかも一度かかったら二度とかからないというものでもありません。
熱が出て喉が痛くてもほとんどはウイルス性のもので、全てが溶連菌によるものというわけではありません。
しかし我が家のような場合もあるので、熱が出たら早めに受診するのをおすすめします。
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