大抵の場合、気になる物件が見つかったら内覧の予約をして実際に見学に行きますよね。
図面を見て部屋が広いと思っていたのに案外狭く感じたり、予想外に古かったり。
また売主がまだ住んでいる中を見学する場合だと、自分たちが住みだしたときの生活がイメージしずらかったり、実際に見学に行くと色々なことが起こります。
でも部屋に入った瞬間に「あ、なんかココ良いかも…」と直感的にピンと来る物件に出会うことがあるんです。
物件探しは消去法なので、「これは無いな」と感じた物件というのは再度候補に挙がって来ることはまずありません。
ピンと来た物件こそ内覧のときこそ注意してみてください。
中古マンション内覧の注意点は?目に見えない箇所のチェック
持って行くと良いもの
まず最初に、内覧に行く際に持って行った方が良いものをご紹介します。
それはビー玉。なかったらスーパーボールでも良いです。
何に使うのかというと、ビー玉を床に置いて転がるかどうかで部屋の傾きを見るためです。マンションが傾いていたら相当ヤバイですもんね。
クッションフロアだと難しいですが、普通のフローリングだとビー玉が転がるかどうかで床の傾きを確認することができます。
不動産会社の方がいる前でビー玉を床に置くのも視線が気になるところですが、私は人がいない隙にやりました。大きな買い物なので、不良物件はイヤですもんね。
見学の際の注意点
実際に気になる物件に見学に行ったとします。
見学に行くと新しい生活を想像して、収納がどうだとか水回りがどうだとか、あそこに家具を置いてこっちはこうして…なんて一気に妄想が広がってテンションが上がります。
でも一旦冷静になりましょう。見学に行ってひととおり見て回ったら、確認するべきことがあります。
- どういった理由で売るのか?
- マンション戸数に対して居住率はどのくらいか?
- マンションの管理状況は?
その理由とは?
どういった理由で売るのか?
売主が住んでいる場合は直接本人に「売却される理由は何ですか?」と聞きます。誰も住んでいないときは案内してくれた不動産屋会社の方に必ず確認しましょう。
大抵は「急な転勤で」とか「実家の両親と同居することになって」とか「前の方がローンが払えなくなったみたいで」とか、そういった理由のことが多いです。
でもたまに住民のトラブルで引っ越すという場合があるんです。
このご近所トラブルの場合の引っ越しでは、まず引っ越しの理由を教えてくれないことがほとんど。大抵住み始めてから分かることが多いんです。
実際に私が今住んでいるマンションの中でも、マンションで一番のクレーマーが住む真上の階を、中古で買って引っ越してきた一家がいます。
その引っ越してきたお宅のママと話す機会があったんですが、引っ越し当日に早速クレームが入ってしまったそう。彼女が後でマンションの管理人さんに聞いたら、前の住民はそのクレーマーとのトラブルが原因で引っ越したことが分かったそうです。
もし管理人さんが常駐しているマンションなら、管理人さんにも事情を聞いてみることをおすすめします。
家の内側も大切ですが、住環境も大切です。
マンション戸数に対しての居住率はどのくらいか?
人気があるエリアは人の出入りも激しいものですが、良いマンションは空き部屋が出てもすぐに埋まります。
中古マンションだと、お金を出して専有部分を買って住み続けている区分所有者と、賃貸で住んでいる人とが混在しています。
転勤シーズンになると賃貸に住んでいる人が引っ越すので空き部屋が出るんですが、人気のあるマンションだとすぐに満室になるんです。
マンションの戸数の割に空き部屋が目立つ場合は、何か問題があることが多いです。
マンションの管理状況は?
私の場合、不動産会社の担当者が「重要事項に関わる調査報告書」という書類を事前に用意してくれていたので、内覧の際に受け取りました。
この「重要事項に関わる調査報告書」とは、マンションの管理会社が発行している書類です。この中にはマンションの収支報告だとか、これまでの修繕の記録や今後の修繕計画などが載っています。
もしなければ、報告書は不動産会社を通じてそのマンションの管理会社からもらうことができるので、必ず依頼しましょう。
マンションの収支書類は見てもよく分からないのが本音ですが、マンションの修繕積立金の残金やこれからの修繕計画には必ず目を通してください。また修繕積立金を未納している世帯が何軒あるかどうかも重要です。
今後の修繕計画費に対して修繕費の積立金が大幅に少なかったり、修繕積立金を滞納している世帯が何軒もあるマンションは健全に管理されていません。
私の場合、内覧に行った際、不動産会社の担当者から「このマンションはしっかり管理されていて、この辺りでも3本の指に入る良いマンションです」と言われました。
またその時に修繕積立金を滞納している世帯が1軒だったんですが、それについても「150世帯規模のマンションで滞納が1軒だけというのは、かなり優秀です」とも言われました。
結局この言葉が決め手になって、今住んでいるマンションを契約したくらいです。
お金をしっかり管理していないマンションだと、大規模修繕工事の際に一度に大金を請求されたりと、あとあと苦しくなる可能性があります。
中古マンション内覧の注意点は?目に見えない箇所のチェックまとめ
見学の際にはどうしても目に見えるものに心を奪われがちなんですが、目に見えないところも結構重要だったりします。
特にお金の面は住民全員に平等に降りかかって来る問題なので、マンションの組合がしっかり機能しているかは大切です。
物件選びの参考にしてみてください。