大切な人や自分のために作るお弁当。これから梅雨~夏を迎えるにあたり、食中毒が心配になってきますね。
うちの旦那が「お弁当を食べようと思ったら卵焼きが糸引いてた」と言っていたので聞いてみたら、暑い車内にお弁当を放置していました。
そりゃダメだわ~。
暑い車内にお弁当を放置する行為は完全アウトですが、お弁当の傷みを防ぐためにどんな工夫があるのでしょうか?
ここではお弁当が傷むのを防ぐ工夫をご紹介します。
梅雨から夏にかけてのお弁当 傷む温度は?
お弁当が傷む温度って何度だと思いますか?
食中毒の原因となる菌が一番繁殖するのはずばり、¥「人肌」の温度です。30~40度という人肌くらいの温度のとき、最も繁殖します。
仮に30~40度の環境下でお弁当を放置しておくと、何時間で傷むと思いますか?
お弁当の中身によって違うので一概には言えませんが、だいたい2~3時間で傷んでしまいます。更に放置すると、食中毒を起こすレベルくらいまで菌の数が増えてしまいます!
早朝に作ったお弁当を食べる頃には、だいたい5~6時間経ってしまっています。そう考えると、何かしら対策をする必要があることがわかりますね。
梅雨から夏にかけてのお弁当作りの注意点と対策
それでは、具体的にどんなことに気を付けてお弁当を作ったら良いでしょうか?
1.しっかり冷ましてから蓋をする。
お弁当作りの基本と言っても良いと思います。お弁当が熱いまま蓋をしてしまうと蒸れて水滴が生じ、それが傷みを早くしてしまいます。
でもちょっと待ってください!早く冷ませば良いからと、冷蔵庫に入れている方はいませんか?(そういう私も冷蔵庫に入れて冷ましていました…)
実は冷蔵庫で冷ますのはあまりお勧めできません。なぜなら全てを均一に冷ますことが難しいからです。
一番良い方法は、うちわなどで扇ぐこと。そうすることで、お弁当を均一に早く冷ますことができます。
2.梅干しを入れる。
梅干しが持つ抗菌作用で菌の発生を防ぐことができます。
でも梅干しをポンと入れただけでは、梅干しの周りのご飯しか守ってもらえません。
ご飯全体を梅干しに守ってもらうためには、お米を炊くときに一緒に梅干しを入れて炊いてしまいましょう。これが一番効果的。
我が家も夏によくやりますが、炊飯器に梅干しを1粒入れて炊くだけ。炊きあがったら、梅干しをそのままご飯に混ぜ込んでしまうんです。ほんのりご飯がピンクに色付きますが、梅干しの酸っぱさは感じません。こうすることで、ご飯全体に抗菌効果が生まれます。
また、一番手っ取り早い方法として、ふりかけの「ゆかり」をごはんに混ぜる、またはごはんの上にささっとまぶすだけ。しそには梅干しと同じ抗菌作用がありますよ。
付け加えとして、おむすびにするときはラップなどで握り、直接ごはんに手を触れないようにしてくださいね。
3.冷凍食品をうまく使う。
「自然解凍OK」という冷凍食品を見たことがあると思います。朝、そのままお弁当に入れておけば保冷材変わりになってくれます。
我が家では晩御飯を作るとき、多めに作ってお弁当用のおかずにまわすことがありますが、すべて小分けにして冷凍しています。そして夏場は冷凍のままお弁当箱へ。節約にもなるし、お弁当対策にもなっています。
以上、大まかに3つ挙げましたが、その他の工夫として
- 隙間を埋めるのに大活躍のプチトマトは、ヘタを取ってから入れる。(ヘタをつけたままだとそこに菌が繁殖する)
- 抗菌シートなどのお弁当グッズを活用する。
- お茶をペットボトルに冷凍して保冷材代わりにする。
- 水分の多いおかずは避ける。(あるいは水気をしっかりきって)
- 直射日光があたるところや高温になる場所に放置しない。
などがあります。
最近では、保冷材がお弁当の蓋の中に入れられるようになっているお弁当箱なども売られていますよね。
保冷材や保冷バッグももちろん併用していきましょう。
おわりに
以上、梅雨~夏時期のお弁当作りの工夫をご紹介しました。
朝はどうしても忙しいもの。前日から作り置きをしておきたいところですが、夏場はその日の朝に作ったものを入れるのが安心です。
おいしいお弁当で、暑い季節を乗り切っていきましょう!