天の川など星空をデジカメで撮ってみたら「暗くて何が写っているのか分からない…」てことありませんでしたか?
私はデジカメはイベント時に使うくらいで、一眼レフを買うほどカメラにこだわっているわけではないので、安いデジカメでは星空を綺麗に撮れないんだとずっと思っていました。でもやっぱり星空の写真を綺麗に撮るってちょっと憧れますよね。
そこで、「星空がちょっと綺麗に撮れたら良いなーと思っている一眼レフではない普通のデジカメを持っている人」代表の私でも、綺麗に星空が撮れる方法を調べて実際に実験してみました。
星の撮影は普通のデジカメ(コンデジ)でも撮れるのか?
デジカメはデジカメでも、レンズが交換できないものはコンパクトデジタルカメラ、略して「コンデジ」と呼ばれているそうです。
カメラに詳しい人が見たら「そこから?」という状況の私ですが、我が家にあるのはコンデジなので、こちらで果敢に挑戦していきたいと思います。ですので、こちらのブログではデジカメ=コンデジとして話を進めていきます。
さて、星の撮影はデジカメでも可能か?ということですが、朗報です。設定さえうまくやれば可能だそうです!
その設定ですが、取り扱い説明書もすでにどこかへ行っているし(絶対捨ててる)、手探りでやっていきます。
星の撮影をデジカメで 設定方法
デジカメの設定のポイントは以下になります。機種によってはいくつかの機能が無かったり設定できる範囲が決まっているものもありますが、なるべくこの値に近付けましょう。
●シャッタースピード→15~60秒に設定。バルブ (Blub)機能がある場合はそれを選択。
●F値→最も小さくする。
●ISO感度→400~800に設定する。
●フラッシュ→発光禁止にする。
●撮影モード→∞または遠景など。
●ホワイトバランス→太陽または晴天。AWB(オートバランス)でも可。
●ズーム→最も広角側(ズームにしない)。
ド素人の私はすでにこの時点で分からない言葉がたくさん出てきました…。
しかしこの設定の意味を理解したとき、うまく撮れなかったときに次はどういうふうに設定し直したら良いのかが分かるようになりました。
撮る環境によっては、周囲が明るすぎたりして星がうまく撮れない場合があります。まずは「シャッタースピード・F値・ISO感度」のこの3つの働きを理解しておきましょう。
●シャッタースピードって何?
私のデジカメにはバルブ機能はついていませんでしたが、「長秒時撮影」という名前で秒数を設定できるようになっていました。
シャッタースピードを設定することで、シャッターが開いている時間を調節することができます。普通に写真を撮るときにカメラのレンズを見ていると分かるんですが、これを設定していないときは一瞬しかシャッターが開きません。これを設定すると、指定した秒数だけシャッターが開きっぱなしになっています。
星の光は弱いので、シャッターを開きっぱなしにしておくことで、より多くの光をレンズに取り込むようにするんですね。
●F値って何?
F値は数値が少ない方が「明るいレンズ」だと言えます。明るいレンズとは、「光をたくさん取り込むことができる」という意味です。
前述のシャッタースピードで時間を調節し、F値を少なくすることで光をたくさん取り込むようにし、弱い星の光をより多く取り込もうという作戦といったところでしょうか。
お手持ちのデジカメのF値を知るには、カメラのレンズのところを見ると大抵の場合書いてあるのですぐ分かります。「1:○○○」と書いてある箇所の○○○がF値です。
私のカメラには「1:2.8-5.8」と書いてありました。なので最小の値は「2.8」ですね。
●ISO感度って何?
ISO感度とはデジカメが光をとらえる能力を表す数値です。ISOの数字が大きくなるほど写真が明るくなります。
また数値が大きくなるほど速いシャッタースピードで写真を撮ることができるので、被写体がブレるのを防いでくれます。
ここでは星空の撮影ですので、ISO感度を上げることで明るさを補うんですね。
しかしISOには難点があります。ISOは光を電気信号として取り込んでいるので、ISO感度を上げれば上げるほど写真が粗くなってしまいます。ですので山奥で写真を撮るなら別ですが、周りにお店や街灯があって明るい場合はISO感度を下げると綺麗な写真が撮れますよ。
付け加えて、星を撮影するときのベスト環境は周りに人工的な灯りがあまりない山奥や海、公園などです。
でもひと気があまりないところに行くのはちょっと不安だったり、そこまで行くのが大変という場合は街中や家からでも撮れますので、そのときは上記3つをうまく調節する必要があります。
星の撮影をデジカメで 実践
星の撮影には「光」の調節がカギだということが分かったところで、家のベランダから星を撮影してみることにしました。
●三脚
●セルフタイマーをセット
実践編1発目。
最初は「シャッタースピード15秒、F値2.8、ISO感度400、ホワイトバランスは晴天」からのスタート。
しかも三脚を持っていないので、ベランダの柵にカメラを固定しての無謀な挑戦です笑 デジカメの落下防止のため手で支えていたのでセルフタイマーの意味も無く、設定は無し。本来は手ぶれを防ぐために「三脚とセルフタイマー」は必須です。
周りに24時間営業のお店もあるし街灯の光もあって、明るすぎて真っ白な写真になってしまいました。初めての試みは失敗。
次は取り込む光を少なくして写真を暗くするため、シャッタースピードを10秒と短くしISO感度を100に落としてみました。その他の設定は変えず。まぁまぁ良くなりましたがいま一つ。思い切ってISO感度を一番低い80にして、ホワイトバランスをオートにしてみました。
雲が多くてベストな星空ではなかったんですが、ちゃんと星が写りました!(アップロードの関係で画像が粗いですが、実際はもっとはっきり写っています)
でもベランダで微動だにせず星空を撮影するのは至難の業だったので、やはり三脚はあった方が良いですね…。
まとめ
星の写真を綺麗に撮るには、露出(シャッタースピード・F値・ISO感度)の設定が重要になってくることが分かりました。
私の場合のように周りが明るいときは、シャッタースピードを短くしたりISO感度を下げて取り込む光を少なくすることが必要になってきます。
暗い場所で撮っていないのではっきりとは言えませんが、そのときは「光を多く取り込むように設定すると良い」ということになると思います。
一番最初はうまく撮れないことが多いと思いますので、環境に合わせて設定を色々変えてみて、ベストな数値を探してみてくださいね。