畳に寝転んでゴロゴロ…
畳の良い香りにつつまれて、最高のひと時ですよね。
そんなとき、ホコリかと思ってよく見てみたらカビだった!なんてことはありませんか?(私はあります)
カビが発生しやすい季節は、初夏の6月~9月ころの湿度の高い状態が続く時期といわれています。また畳を新しくしてから1~2年は特にカビが発生しやすいので注意が必要です。
今回は、畳のカビの取り方(軽度の場合・重度の場合)と予防法をご紹介していきます!
畳のカビ掃除で絶対にやってはいけないこと
カビ取りの方法をご紹介する前に、「これだけは絶対にやってはいけない」という注意点から。
- 水ぶき→余計な水分を与えてしまう
- カラぶき→カビはベタベタしており、畳の目の奥に入り込んで臭いが取れなくなる
- 叩く→カビ菌を飛散させてしまう
畳のカビの取り方は軽度ならエタノール
軽度のカビというのは、緑や白といったカビのときです。軽度のカビのときはエタノールを使います。
エタノールは揮発性が高いので、畳にシミができることがほとんどありません。
- エタノール
- ゴム手袋
- たわしor歯ブラシ
- 掃除機
- ぞうきん
【注意点】
作業を始める前に、窓を開けて風通しを良くしておきます。
風の強い日だと、部屋中にカビの胞子が飛散する恐れがあります。
それほど風の強くない日に行ってください。
エタノールでのカビ取りの手順
- カビの部分にエタノールをスプレーし、畳の目に沿ってたわしか歯ブラシで表面を擦ります。
このとき力を入れすぎると、カビを奥に押し込み畳を傷めてしまうので優しく擦りましょう。
また、畳に緑の縁がある場合、縁にはスプレーをしないように注意してください。 - ベタベタのカビがさらさらになって取れてくるので、これを掃除機で吸い取ります。
掃除機は隙間用ノズルをセットして、ゆっくりと細かい部分までしっかり吸い取りましょう。 - 仕上げに再びエタノールを軽く吹き付け、乾いたタオルで拭き上げます。
- 作業が終わったら、扇風機や除湿器、またはドライヤーなどでしっかり乾燥させましょう。
エタノールの中にも水分が含まれています。その水分を飛ばすための作業です。
カビを吸い取った掃除機は、紙パック式の場合は紙パックを交換しておきましょう。
それ以外の掃除機の場合は、カビ除去作業に使用したエタノールをスプレーしておくと安心です。
畳のカビの取り方は重度なら重曹と漂白剤
畳にはえたのが重度の黒カビだった場合、エタノールで取り除くことはほとんど不可能です。
黒カビの場合は重曹と漂白剤を合わせて使います。
この方法では黒カビを死滅させることはできますが、黒カビ跡を完全に取り除くことはできません。
- ゴム手袋
- 酸素系漂白剤
- 重曹
- 水
- 綿棒
- ぞうきん
【注意点】
重曹は畳を変色させてしまう可能性があります。畳を変色させたくない・傷めたくないという場合は行わないでください。
重曹と漂白剤でのカビの取り方
- 酸素系漂白剤と重曹を1対1の割合で混ぜ、そこに水を少量ずつ加えていきます。ペースト状になるまでよく混ぜ合わせます。
- 上記で作ったペーストを、綿棒を使って黒カビ部分に塗っていきます。このとき、黒カビ部分以外につかないように注意してください。
- 塗った後は、濡れたタオルで叩くようにしてペーストを取り除いていきます。
- 黒カビが取れるまで、2と3の作業を繰り返します。
- 黒カビが取れたら最後は乾いたぞうきんで拭き、よく乾燥させます。
乾燥させた後にまだ漂白剤の匂いがするようであれば、濡れたぞうきんと乾いたぞうきんとで、何度も叩くように拭きとってください。
漂白剤が残ったままにしておくと、肌に良くありません。
また1度だけではきれいに落ちません。2~3回は繰り返してください。
最初のカビ取りでカビの根っこも弱くなっています。2回目・3回目になると、楽にそして効果的にカビを除去することができます。
畳のカビ予防について
軽度のカビ除去に使ったエタノールですが、これを半年に一度くらいの頻度でスプレーしておくと、カビ予防になります。
カビが発生しやすい梅雨と冬の直前に使用するのが効果的。
防カビ剤を使用する場合、たくさんの種類があるので注意して選びましょう。
成分に「抗菌剤」と書かれているものはあまり効果が期待できません。効果のある菌の種類が少ないからです。
選ぶときには以下の3点に注意してみてくださいね。
- 効果のある菌が57種類以上あること
- 安全であること:経口毒性等試験結果で確かめる
- 持続性があること:数年経過の写真等試験でない実際の効果が確認できるもの
最後に、日常でできるカビ予防のご紹介です。
- 換気を小まめにする。
- 畳の部屋で洗濯物を干さない。
- 畳の上に敷物・絨毯は置かない。必要な場合は通気性の良いものを選ぶ。
- 敷物は小まめに外し、畳の表面を乾燥・清潔にし、日光消毒や掃除機を掛ける。
おわりに
以上、畳にカビがはえてしまったときの対処法と予防法をご紹介しました。
カビを見つけてしまったら、早めの対処で被害を食い止めましょう。