49日を過ぎ、初めて迎えるお盆を初盆または新盆と言います。
ひと昔前だと初盆には提灯や供物を用意するのが一般的でしたが、最近はお供えとしてお金を包んで持って行くことが増えてきました。
そこでお金を包むことにした場合、身内の初盆のときにいくら包めば良いのか分からなくて困ることってありますよね。
だからこそ粗相がないように気を付けたいと思うもの。
特に義理の親に関することだと、ちょっとうっかりしてしまったせいで、後々までマイナスイメージがつきまとうことも少なくありません。
今回は初盆のときに用意するお金についてご紹介していきます。
初盆の香典金額相場は親へ夫婦で包むならいくら?
身内間でお金のやりとりがあるときって、大抵の場合は他人より多く包むイメージがありますよね。
地域や法要の規模などによって違いはあるものの、初盆のときに包むお金。親の初盆のときの相場は一般的にはいくらなんでしょうか?
法要のみに参加するとき(食事会なし)
初盆の場合、あなたがどの年代かにもよりますが、20~30代なら一般的には10,000~50,000円が相場となっています。
40~50代になると10,000~100,000円と相場の幅も広がりますが、上限は100,000円となることが多いようです。
また法要の参列者にはお返しの引き出物が用意されているので、夫婦で出席する場合は2倍で考えます。例えば1人あたり10,000円として考えるなら20,000円といった具合。
夫婦と子供で参加する場合は、家族分として30,000円を包むご家庭が多いようです。
香典を用意するときに気を付けるのが、お札の枚数が4枚・9枚にならないようにすること。忌み数は避けましょう。
一番良いのは他の親族と金額を揃えることなので、聞ける間柄ならいくらにするか聞いてみるのがおすすめです。
法要の後で食事会があるとき
初盆・新盆の法要のあとで食事会が設けられている場合も多いですよね。食事会へ出席するときには、その分も考慮した金額にする必要があります。
食事会へ出席する場合は、先述の「法要のみに参加するとき(食事会なし)」でご紹介している香典料に加え、1人あたり3,000円~10,000円を目安としてプラスします。
子供も一緒に食事会に参加する場合は、子供の人数分も考慮してお金を加えておきましょう。
初盆の香典の表書きは?
初盆の香典の表書きは何て書く?
不祝儀袋の表書きは「御仏前」または「御佛前」と書きます。薄墨は使わず、濃い墨を使って書きましょう。
下には夫の氏名をフルネームで書きます。
また、よく「御仏前」と「御供物料」がごちゃごちゃになりがちなんですが、「御供物料」はお供え物(品物)を用意する代わりに現金を包むこと。なのでお供え物のお菓子や花などを用意して持って行く場合は御供物料は必要なく、「御仏前」のお金と一緒に渡せばOKです。
イメージとしてはこんな感じ。
- 「御仏前」として用意したお金 + お菓子・花などのお供え物
- 「御仏前」として用意したお金 + 「御供物料」として用意したお金
ただ、地域によっては「御仏前」と「御供物料」のどちらかひとつだけを用意すれば良い場合があります。
同じ県でも東と西では全く習慣が違うこともあるので、心配なときは事前に確認しておきましょう。
不祝儀袋の選び方
不祝儀袋は中に包む金額に合わせて袋のグレードを合わせるのがマナー。
金額が大きくなっていくにつれて、袋も豪華になっていきます。
注意点として、蓮の花や葉っぱがついた袋は仏教でしか使えません。オールマイティに使いたい場合は無地のものを用意しておくと良いですね。
水引の色は以下が一般的です。
- 白×黒
- 白×銀
- 銀×銀(双銀)
- 白×黄(関西の一部地域)
包む金額が3万円くらいまでなら白×黒・白×銀・銀×銀(双銀)の水引がかかった不祝儀袋を。
3万円以上なら銀×銀(双銀)で高級和紙の不祝儀袋を用意すると良いでしょう。
大抵の場合はパッケージの裏に包む金額の目安が記載されていることが多いので、これから用意する場合は買うときにチェックしてみてください。
初盆の香典で新札は使って良い?
お葬式での香典の場合は、新札だと死ぬのを待って用意していたみたいで縁起が悪いから使うな、なんて言われますよね。
では初盆の場合は?
初盆の場合も葬儀のときと同様、新札は使わない方が良いとされています。かといって、よれよれで汚いお札を渡すのも失礼になります。
どうしても新札しか手元にないときは、折り目をつけてから入れるようにしましょう。
初盆の香典のお札の向きは?
不祝儀袋に入れるお金の向きってあるんでしょうか?
諸説ありますが、お金を入れる際にはお札の向きを全て揃え、お札の裏側が表にくるように入れると良いとされています。
お札の表側には人物が描かれているので、顔を伏せるという意味があると言われています。
おわりに
初盆のときの香典についてご紹介しました。
- お金の枚数が4・9にならないように気を付ける
- 親のときの相場は1万円~
- 食事会があるときは食事のお金も少し上乗せする
- 御仏前と御供物料は別物
主にこれらのことについて気を付けながら用意してみてくださいね。