日頃お世話になっている会社の上司。
普段顔を合わしているだけに、年賀状で失礼があったらとちょっと心配になりますよね。
一所懸命仕事をしているのに、年賀状のちょっとした失敗がマイナスポイントになるのは避けたい…!
年賀状を上司や先輩に出すときのビジネス上のマナーをご紹介します!
年賀状のビジネスマナー上司に使うと失礼になる言葉
親しい友人に送る場合は気にしなくても、ビジネス関係にある上司や目上の人には使わない方が良い言葉があります。
それがこちら。
- 寿
- 福
- 賀正
- 迎春
- 初春など
賀詞には一文字・二文字・四文字のものがありますが、ここで文字数がすごく重要になってきます!
「寿」や「賀正」などといった一文字・二文字の賀詞は簡略化された言葉で、主に目上の人から目下の人に対して使う言葉です。
なのでつい書いてしまいがちな「賀正」というのも、上司宛ての年賀状に使うのは失礼ということになってしまいます。
失礼のない言葉は?
賀詞でも一文字・二文字のものは目上や上司には使えませんが、四文字のものなら失礼になりません。四文字の賀詞は目下の人から目上の人に対して使われる言葉。
四文字の賀詞がよく聞かれる「謹賀新年」や「恭賀新年」といったものです。
これらの四文字の賀詞には「謹んで」や「恭しく(うやうやしく)」という丁寧な言葉が入っています。上司に使う言葉はこういった「謹」や「恭」という文字が入っているものを選ぶと失敗しません。
また普通に「あけましておめでとうございます」でも失礼にならないので、上司に使える言葉になりますよ。
- 謹賀新年
- 恭賀新年
- 慶賀新春
- 謹んで新年のお慶びを申し上げます
- 謹んで新春のご挨拶を申し上げます
- 明けましておめでとうございます …など
年賀状を書くときに気を付けるべきマナー
混乱しやすい賀詞の使い分けの仕方はご紹介しましたが、それ以外で気を付ける年賀状のマナーがこちら。
忌み言葉を使わない
忌み言葉は言い換えると「縁起の悪い言葉」です。
年賀状でうっかり書いてしまうのが「去年」という言葉。去年の「去」という字は忌み言葉になります。
去年と書く場合は「昨年」または「旧年」に言い換えるようにしましょう。
重ね言葉を使わない
年賀状で間違いやすいのが「新年あけましておめでとう」と書いてしまうこと。「あけまして」には「新年」の意味が含まれるので、意味が重複してしまいます。
○新年おめでとうございます
○あけましておめでとうございます
句読点はつけない
自分の言葉で一言付け加えるときに気を付けたいのが「句読点をつけない」こと。
句読点には「縁が切れる・幸せが終わる」というイメージがあるため、お祝い事の文章には句読点をつけないことになっています。
読点の箇所では一文字空け、句点の部分で改行して相手が読みやすいように気を付けましょう。
年賀状のビジネスマナー上司に使うと失礼になるデザイン
上司に宛てる年賀状では、避けた方が良いデザインがあります。それがこちら。
- 家族やペットの写真入り年賀状(綺麗な風景写真はOK)
- 派手すぎる絵柄
- キャラクターもの
写真入りの年賀状は、家族ぐるみでお付き合いしている場合を除き、ビジネスの場にはあまりふさわしくありません。ただし上司から結婚祝いや出産祝いを個人的にいただいたときは、報告も兼ねてその年だけ写真入りにするのはアリです。
そういった特別な場合を除き、家族やペットといったプライベートなものはビジネス上に持ち込まないようにしましょう。
また派手すぎたりキャラクター入りのものはカジュアルになってしまうので、こちらもまたふさわしくありません。
上司宛ての年賀状のデザインを選ぶときには
- 干支などがワンポイントで入っているもの
- 落ち着いたデザインのもの
- 綺麗な風景写真が入っているもの
おわりに
以上、年賀状を上司に送るときのビジネスマナーについてご紹介しました。
ビジネス関係の人に送る場合は「少し固いかな」と思うくらいで丁度良いです。
親しき仲にも礼儀あり、です。参考にしてみてくださいね。